こんにちは、ひかりんパパです。
スマートフォンを眺めていたら、東大生の習い事をランキング形式で紹介した記事を見つけました。この記事を読んで、ピアノが東大生のランキングでは突出して高いことを知りました。
関連記事>>>ピアノの習い事、東大生のアンケートでは頭が良くなる可能性NO.1
今回、東大生と普通の人の習い事経験の差をランキング形式でまとめます。
参照記事>>>【現役東大生7000人】子どもの頃の習い事、1位「水泳」、2位「ピアノ」…賢く育てるためのヒントとは?
目次
1.東大生と普通の人、習い事経験ランキング
1-1.普通の人の習い事ランキング
普通の人が子供の頃に経験した習い事ランキングは以下の通りです。
順位 | 種類 | 比率 |
---|---|---|
1位 | 水泳 | 42.9% |
2位 | 書道 | 32.3% |
3位 | 学習塾 | 30.5% |
4位 | 音楽教室 | 26.1% |
5位 | 英会話 | 15.3% |
6位から10位までは、野球・ソフトボール(10.9%)、サッカー・フットサル(10.8%)、武道(8.3%)、バレエ・ダンス(3.7%)、絵画教室(2.4%)となっています。
※後ほどご紹介の東大生との比較のため、20代までを集計対象としました。
参照記事>>>ニッセイ アンケート ~5月:「こどもの日・こどもの習い事」について~
1-2.東大生の習い事ランキング
東大生が子供の頃に経験した習い事ランキングは以下の通りです。
順位 | 種類 | 比率 |
---|---|---|
1位 | 水泳 | 65.8% |
2位 | ピアノ | 56.4% |
3位 | 英会話 | 32.2% |
4位 | 習字 | 25.7% |
5位 | サッカー | 19.3% |
6位以下は、エレクトーン(10.9%)、野球(9.4%)、テニス(9.4%)、絵画教室(8.4%)、バレエ(7.9%)、そろばん(7.4%)となっています。
参照記事>>>【現役東大生7000人】子どもの頃の習い事、1位「水泳」、2位「ピアノ」…賢く育てるためのヒントとは?
1-3.東大生と普通の人、習い事経験の違いまとめ
比較しやすくするため、上位を表にまとめます。
種目 | 普通の人 | 東大生 |
---|---|---|
水泳 | 42.9% | 65.8% |
ピアノ | 56.4% | |
音楽教室 | 26.1% | |
書道・習字 | 32.3% | 25.7% |
英会話 | 15.3% | 32.2% |
この中で3点チェックすべき項目があります。
- 水泳 (普通の人 42.9%) :東大生 65.8%)
- 音楽教室(普通の人 26.1%) :ピアノ(東大生 56.4%)
- 英会話 (普通の人 15.3%) :東大生 32.2%)
この3点は、普通の人と東大生を比べた場合に、1.5倍~2倍の開きがあります。
理由はいくつか考えられますが、水泳と英会話に関しては、下記の2点に集約されると思います。
- 東大生は普通の人よりも複数の習い事を経験しています。そのため、人気のある定番の習い事の経験率が高い結果となります。
- 東大生の親たちが保守的な考えを持ち、昔から良しとされている定番の習い事に取り組ませています。
2.東大生の家庭は保守的
少し意外に思われるかもしれませんが、東大生の家庭には保守的な価値観が根付いています。
- あいさつはきちんとする
- 目上の人には礼儀正しく
- 食事の時間を守る
- 早寝早起き
- 学校の宿題はきちんとする
- 子供は元気に外で遊ぶ
昔ながらのシンプルな教育方針です。
「勉強ができる子供」に育って欲しいと考えるなら、子育てに関しての新しい価値観や考え方には慎重に対処しましょう。その上で、昔ながらな価値観を大切にする事は、勉強ができる子供を育てる上で大きなポイントになっています。
習い事に関しても同様です。
子供が成長しふさわしい時期が来たら、定番の習い事をやらせようと考えています。すると、多くの東大生が足並みを揃えたように定番の習い事をする結果となります。水泳に関しては65.8%と高い数字を出しています。
子供が小さいうちは特別な習い事ではなく、「子供の心身を鍛える定番の習い事」をと考えた結果です。
また、先ほどご紹介した東大生の習い事アンケートの中で、早期教育をうたった幼児教室に通った子供がいなかった点も注視する必要があります。もちろん、幼児教室の効果がないと言っているわけではありません。
幼児教育に通うような子供には、必ず教育熱心な親がいます。
子供の小学校受験、中学校受験を考えています。すると、幼児教室に通っていた優秀な子供は、私立大学へ吸収される割合が高くなります。その結果、東大に入る割合が下がっている可能性があります。
幼児期からエリート教育を受けたエリートタイプは、東大には意外と少ないとことは知っておく必要があります。
3.ピアノが頭の良くなるポイント?東大生の習い事経験
先ほどご紹介の、東大生習い事ランキングで2位になったピアノは少々気になる存在です。
普通の人が習い事として音楽教室に通った割合は26.1%です。ここにはピアノ、バイオリンなどの楽器演奏のすべてが含まれています。東大生の56.4%はピアノの習い事を経験しています。2人に1人以上の割合です。他にもエレクトーンはランキング6位で10.9%、バイオリンはランキング外ですが5.4%が経験しています。複数回答のため、単純に合算はできませんが、普通の人の2.5倍程度は楽器演奏の習い事を経験しています。
このことだけで、楽器演奏は頭が良くなる習い事と断定はできません。
でも、「ピアノを習うことで頭が良くなる可能性が高まる」くらいは言ってもいいのかもしれません。もちろん、ただピアノを習うだけではダメです。「努力して達成できると嬉しい」、「上達すると楽しい」という経験をすることです。こういった経験を多く積んだ子供は、自ら進んで能力を向上させようとする自立したタイプになります。
関連記事>>>長く続けるほど後悔しない、生きていくうえで大切な力
4.ピアノを習わせる=お金がかかるは本当?
東大生のピアノ経験率の高さは、これまで何度もテレビや雑誌に取り上げられています。
教育熱心な親の間では広く知られている情報です。すると、「ピアノを習わせる=裕福な家庭」と考えます。裕福な家庭だから、子供の教育費もふんだんに使えて、勉強のできる子供に育つのは当然と思う訳です。教育として「ピアノを習わせたい」と考えた場合、大きなハードルのある習い事ではなくなりつつあります。
以前は、子供にピアノを習わせようと思ったら、以下のような環境を整える必要がありました。
- (アップライト)ピアノ購入する
- ピアノを置けるスペースを自宅に確保する
- ピアノを存分に弾ける環境がある(一戸建て or 防音設備)
こちらをクリアしようと思うと、必然的にある程度の収入が必要になります。
ところが最近では、安価でコンパクト、十分な性能の電子ピアノが普及したことにより、先ほどの条件は必要不可欠ではなくなってきました。また、毎月の月謝も8,000円~12,000円と他の習い事と同程度です。もちろん、音大に進ませたい。プロの音楽家として生きていけるようにと考えると、以前と同様か、それ以上にお金がかかります。
関連記事>>>習い事としてのピアノにかかる費用
5.東大生の世帯収入
東大生の親の年収はどうでしょうか?
東大家庭教師友の会が調査した所によると、以下の結果となっています。
【東大生家庭の世帯年収】(2014年5月の調査結果より)
・500万円未満 :14.7%
・500~700万円台 :25.4%
・800~900万円台 :22.4%
・1,000万以上 :24.7%
・無回答 :12.7%
引用元:【書籍】頭のいい子が育つ習い事 東大家庭教師友の会
世帯年収の中央値は800万円台前半です。
「児童がいる世帯」の平均年収は700万円と言われています。東大生家庭の平均年収を見ると、700万円に届かない世帯も一定割合いることが確認できます。また、平均よりも実態を表す世帯年収の中央値は800万円台前半です。
6.まとめ、親が高収入≒子供の学力が高い
いかがでしたでしょうか?
今回、習い事のランキングを、東大生と普通の人との比較、東大生といっても全ての親が高収入ではない事実をご案内いたしました。
両親の所得と子供の学力は比例すると言われています。この意見には、2つのアプローチがあります。
- 世帯年収の多い家庭の子供ほど、教育費をかけられるため勉強する環境が整いやすい
- 親の所得が高い=親自身に教養がある=子供が勉強に高い意識を持つ
1番目はおそらく多数派です。
裕福な家庭で育ち、幼児教室や塾、私立校でエリート教育をほどこされた子供です。統計データに表れる両親の所得と子供の学力の比例関係を証明します。
2番目に関しては補足説明が必要です。
必須事項は中央にある「親自身に教養がある」という点です。「親の所得が高い=子供が勉強に高い意識を持つ」とはなりません。「所得は高くないけど、親自身に教養がある」人の子育てを想定します。お金を払って誰かに教育を頼むのではなく、確固たる教育方針を持った親に育てられ、お金をかけずに自主的な勉強を積み重ねることで学力を得たと考えられます。統計結果ではありませんが、あながち的外れとも思っておりません。
お金をかけずに子供を育て、東大に進学させる。
なんとも夢のある話です。
次の記事へ>>>習い事のメリット、長く続けるほど後悔しない、生きていくうえで大切な力
補足
習い事のポイントを紹介している記事へのリンクご案内します。
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