こんにちは、ひかりんパパです
今回は習い事の「野球」に関してご案内します。
最近ではサッカー人気に押されているものの、「子供を元気に育てたい」と願う親には人気の定番スポーツです。身につく力は社会に出た時に必要な力ばかりです。
- 地道な練習を重ねる力
- 仲間を敬い気づかう力
- コミュニケーション能力
- 前に出ていく積極性
- 行動力
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これらが自然と身につく習い事なら親にとっては嬉しい限りです。
1点気をつけていただきたいこととしては、少年野球ほどボランティアで運営されている習い事はないということです。野球を習わせる親の負担は大きいです。
野球を習わせると、親が休日に拘束されてしまうのでは?と不安な人
目次
1.習い事としての野球の特徴
特に父親が野球少年だった場合、子供にサッカーではなく野球をやらせる場合が多いです。
野球で培われる力は基本的にはサッカーと同じです。走ってボールを蹴ることが中心のサッカーに比べ、ボールを投げる、ボールをキャッチする、走る、バットで打つとなど、動きのバリエーションが豊富です。
そのため、野球の方が全身をバランスよく鍛えられます。
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野球ならではのポイントは自主練習がしやすい点でしょう。
素振りやランニング、壁に向かってボールを投げて、そのボールをキャッチします。とにかく上手になりたい、レギュラーになりたいと思ったら、1人でも上手になれるのが野球の特徴です。
1人でできるサッカーの練習はリフティングと、ランニングくらいです。
ボールを大きく蹴ってコントロールする練習も可能ではありますが、ボールを回収する時間的なロスを考えると現実的ではありません。
水泳の練習は1人でできます。
でも、練習のためにはプールに行かねばならず、手軽に練習できるかは環境によります。
2.習い事としての野球での精神面の成長
野球では、1人でバッターボックスに立ちピッチャーと向き合います。
チームメイト、対戦相手、観客が注目する真剣勝負の場面、プレッシャーと向き合いながら自分自身の力を出し切ることを求められます。日常生活では経験しづらい場面です。こうしたプレッシャーを乗り越え、ボールを打ち返したことで得られる成功体験は自己肯定感につながり、子供の自信を育んでくれます。
自分のプレイを振り返って反省する機会がたくさんあります。
攻撃、守備問わず「あの時自分はどう動くべきだったか?自分の判断は正しかったか?」など、自分の行動を省みる機会が多く、自分を客観視する習慣につながります。そして、次の反省材料としてさらに向上しようとする習性につながります。
野球はサッカー以上に礼儀を重んじるスポーツです。
監督やコーチへの礼儀はもちろんのこと、練習後はグラウンドにも挨拶します。その過程で挨拶の意味、社会生活の礼儀の必要性を学ぶことができます。その結果として、礼儀正しさが身につき、精神が鍛えられる点も魅力です。
大きな声での挨拶が習慣になっている人が多いです。
相手によって変えることなく元気な挨拶、元気な挨拶はハキハキしゃべる能力につながります。野球経験者は目上の人に可愛がられるタイプが多いように思います。一昔前の新卒採用で野球経験者を優遇していた人の気持ちはよくわかります。
3.習い事としての野球で社会を知る
残酷なまでに体力差、能力差が出るのが野球です。
強豪チームほど選手の数が多く、レギュラー争いが熾烈です。練習を休まないのは当たり前、その上で自主練習を行います。努力して練習に励むだけではレギュラーになれない場合も多いです。努力しなくては上手になれない、でも、努力だけではどうにもならない厳しい現実を知る貴重な機会となります。
学校の先生は真実を絶対に教えてくれません。
小学校では「努力すれば必ず報われる」としか教えません。小学生の頃は、中々自分を客観視できず「自分は優秀だ」と思いがちです。すぐ近くに自分よりもじょうずな子供がいると、悔しさが芽生えて、自発的な努力をする意識を育てます。
大人はみんな知っている「努力だけではどうにもならない現実」を早く知ることができます。
4.勉強能力への影響
地道に努力する習慣が勉強にプラスになります。
先ほどご紹介の通り、1人で練習できることが野球の特徴です。小学校低学年の頃は、学校から出された宿題や、親に言われたから取り組むといった具合に、自分の判断で何かに取り組むことが難しい年代です。
野球の自主練習の結果、3年生くらいからコツコツ取り組む習慣が身につき易くなります。
野球によってコツコツ積み重ねる習慣がつくと、自分で計画して物事を進めることが得意になっていきます。結果がわかり易く出ることとしては、ベネッセの通信教育などが該当します。計画性がない頃は、毎月の課題締め切りギリギリまで溜め込んで、親に怒られ、慌てて提出していると思います。
計画性が身につくと、「やらなくてはいけないことを溜め込む」がなくなり劇的に改善します。
もともと才能のある子に勝つには普通の努力では足りない。最低限の努力はみんなやっている環境では、本人の素質や運の要素で結果が決まることがあります。
地頭が優れていない場合、他の子供と同じ程度の勉強では勝てません。
成績で抜きん出ようと思ったら、毎日の積み重ねを欠かさず、人より多くの勉強が欠かせません。自分で立てた勉強計画を常に超えるように努力する。
その日に決めた勉強量を達成した後、「もう2ページだけやろう」といった考えです。設定した目標よりもちょっとプラスするような勉強してスタイルです。努力だけではどうにもならない個々の能力の差という現実おいて、その差を埋めるものは、やっぱり努力しかないのです。
メリハリをつけて、効率よく勉強できます。
週末や長期休みは野球の練習が入りがちです。そのため、集中して効率よく勉強に取り組む必要があります。勉強する時間が限られる分、無意識に効率の良い勉強法を採るようになります。1週間の中で、野球をする時間は野球に集中、勉強する時間は勉強に集中するといった意識は、勉強だけに集中している子供よりもかえって効率が上がります。
礼儀の正しさは、「きちんとした態度」に現れます。
日常的にきちんとした態度を取ろうとすると、不思議と勉強でもやるべきこときちんとこなすという習慣につながります。大人になってもきちんとしている人は、やるべきことをしっかりこなしてミスが少ないと思います。
5.習い事としての野球にかかる費用
この記事では、少年野球を習い事のひとつとして紹介しています。
習い事のように見えて習い事ではないのが少年野球の特徴です。指導者は完全ボランティアで指導しています。月謝は大会の参加費、ボールなどの備品購入ですべてなくなります。月謝を1万円払うようなスイミングスクールなどとは別物です。
5-1.金銭的な負担
習い事としての野球にかかる費用の目安をご案内します。
入会金:3,000円~5,000円
会費 :1,000円~3,000円
道具代:20,000円(ユニフォーム、グローブ)
初年度に必要な費用は、35,000円~61,000円が目安です。
5-2.時間的な負担
少年野球では、親に負担を求めることが多いです。
指導者の意見
「自分たちはボランティアでやっている、だから親にも積極的に関わってほしい」と思っています。
指導に対して余計な口出しはせず、金銭ではなく労働力の提供だけを求めます。すると、いくつかの当番が義務化されます。
- パパコーチ
- 熱中症対策のお茶当番
- 移動のための車当番
親の個別事情によりますので、強要するまでではありません。
また、チームによっては、監督や指導者のために食事やお茶を用意することを要求されます。
ひかりんパパの甥っ子が少年野球チームに所属しています。
基本的に自転車で移動できる範囲でしか活動していません。そのため、親に課される負担は少なく、お茶当番の考えそのものがありません。子供が大きな水筒とお弁当を持っていけば良いのですから。
ちなみに地域の少年野球のお弁当はおにぎり2つと決まっています。
大喰らいの子供は巨大なおにぎり持参です。親の都合と負担、収入格差を明確にしないことを目的に決まりました。
親の意見
積極的に参加している一部のパパコーチを除き、ほとんどの親が、少年野球チームの活動に関わることを面倒だと思っています。
また、親同士にどうしようもない不公平感が蔓延し、チームの運営をむずかしくしています。
少し具体例をあげます。
- 仕事の都合でパパコーチできない
- パパコーチへの感謝と挨拶の強要
- パパコーチしない父親への不満
- パパコーチとお茶当番は別勘定
- 試合しか観に来ない親
- 試合すら観に来ない親
仕事の都合で当番をこなせない家庭に対して、お茶当番やコーチの手伝いを強要する母親がいます。強要する母親自身も、お茶当番に不満を持っています。
サッカー少年団には、パパコーチの強要、お茶当番がありません。
競技の特性上、だらだらと長時間練習できないので、どんなに長くても半日程度の拘束、お茶もお弁当も各自持参です。普段の練習もボール1個持っていくだけ、ユニフォームの汚れも少なく選択が楽です。
野球人口が減る理由、本当によくわかります。
5-3.プロ野球選手の意見
横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智外野手が2019年1月25日、東京都内の日本外国人特派員協会で記者会見を行いました。
冒頭に「少子化の6倍から10倍のスピードで野球人口が減っている。
その中で小さな子供がムリをしすぎて手術をする、ケガをして野球を断念する姿を見てきた。
そういう野球界がもっと良くなるために」と会見を行なった趣旨を説明。
「母親の置かれている環境、例えば夏休みの間、母親がずっと練習を観に行かなければならない。
また指導者と子供のために100人分のお昼ご飯を作らなければならないということも知っている」
少年野球の世界では、文字通り選手の母親が監督や指導者のために食事やお茶を用意する「お茶当番」という係りがある。
当番はベンチの給水の補給や子供の体調が悪くなったときの手当など、もちろん保護者として選手が安全に練習をできる手助けが目的だ。
ただ選手の母親(場合によっては父親が当番をするケースもある)の参加が強制であったり、しかも多くが監督やコーチの雑用をこなす世話係をする(させられている)のが実情だ。
これが母親にとっては大きな負担になっていることも多く、「だから野球をやらせたくない」と母親が子供から野球を遠ざけることにつながっているケースも少なくない。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、習い事としての野球に関してご案内しました。
正直なところ、野球は世の中の変化についていけていないと感じました。両親共働きサービス業に従事する比率の増加という変化を考慮できず、親同士の妬みあいが子供の習いごとに影響するのはおかしな話です。
筒香選手のいう通り、「少子化の6倍から10倍のスピードで野球人口が減っている」現実と向き合う時が来ているのでしょう。
最近の高校野球、単独の高校では選手が集まらず合同チームで出場するチームが多いです。そういった高校では、野球部を解散しても良いのではないでしょうか?
最後にひかりんパパの野球経験をご案内します。
ひかりんパパは少年野球チームに所属していました。6年生が少なかったことから5年生からレギュラーです。ポジションはレフトかライト、正捕手が休みの時はキャッチャーです。守備は正直下手でした。自分のエラーで負けた試合は今でも記憶に残っています。