こんにちは、ひかりんパパです。
今回は、喘息予防に水泳がオススメな理由をご案内します。
この記事を書くかは少し悩みました。なぜならひかりんパパは喘息にかかったことはないし、発作の辛さも知りません。でも、ひかりんが喘息で苦しんでいる姿をはっきりと見ています。
見ているだけで辛さの断片くらいは理解したつもりです。
今回、専門家の記事を引用しつつ、喘息予防のスポーツとして、水泳がオススメな理由に関してご案内いたします。本記事作成に当たっては、下記リンク先を参照しました。
参考記事>>>アスリートにひそむ運動誘発ぜんそく、予防と治療
目次
1.喘息とスポーツの関係性
喘息の分類に運動誘発喘息があります。
運動誘発喘息は、激しい運動により呼吸の回数が増えたことで発症しやすくなります。冷たく乾燥した環境で起こりやすく、高温多湿の環境では起こりにくいです。具体的に言うと、運動誘発喘息を起こしやすいのがマラソン、起こしにくいのが水泳です。
学校生活の中では、秋に発症リスクが増えます。
秋はスポーツに最適な季節ですから、マラソン大会、運動会、球技大会などが開催されます。1日の中で昼と夜の寒暖差が大きく、昼の空気が乾燥しがちなことも発症リスクを引き上げています。また、台風での急激な変化も刺激となり、発作のリスクが上がります。
2.喘息予防のスポーツに水泳がいいと言われる理由
2-1.高温多湿で発作が起こりにくい環境
水泳は周囲の湿度がかなりあり、発作が起こりにくいスポーツです。
温水プールはもちろん、夏の屋外プールも高温多湿環境です。また、全身運動のわりに筋肉への負荷が低い特徴があります。喘息の発作を恐れて活発に活動できなかった子供の場合、体を使うことになれていないため、瞬発力系のスポーツを苦手としています。
水泳は持久系ですから、運動になれていない子供でも取り組みやすいです。
発作が起こりにくいことで、運動を長く続けられます。長く運動を続けることで、体力や持久力、自信が身に付く効果もあります。ただ、水泳が嫌いな子供を無理やりスイミングスクールに通わせることはオススメできません。
スイミングスクールを休むために、無意識に発作を起こす例もあります、
2-2.水に入ることによって、自律神経が鍛えられる
肺の中の空気が通る管のことを気管支といいます。
気管支の周りには筋肉が取り巻いており、喘息の発作ではこの筋肉が収縮して気管支が細くなります。その結果、細くなった気管支を通じて呼吸をするため、呼吸が辛くなり、ゼーゼーという音が聞こえてきます。この状態を「気管支が弱い(発作を起こしやすい)」表現する場合があります。
気管支を拡げて、一定の太さを保つ役割を担うのが自律神経です。
自律神経というと少し分かりづらいですが、自分の意思とは無関係に、体のバランスをとるように働く神経です。気管支以外にも血圧、発汗、腸の動きをつかさどります。体の成長と共に発達して、思春期には完成するといわれています。未熟な小児期には喘息の発作が出て、体の成長と共に治っていくのは、自律神経の成熟によるものです。
水に入ることによって自律神経が鍛えられます。
自律神経は皮膚に多く分泌しています。水に入ると皮膚の温度差で自律神経が鍛えられます。この刺激は皮膚だけではなく、気管支まで及びます。スイミングスクールに通わなくとも、自宅の子供プール、お風呂の冷水浴でも同様の効果を得ることが出来ます。
3.喘息を克服したスポーツ選手
3-1.喘息を克服した水泳選手
江原 騎士選手
江原騎士選手は200M、400Mの自由形が専門です。
身長172cmと体格に恵まれていないにも関わらず、体力勝負の短・中距離の自由形を専門種目にしています。体格をカバーするために、かなりの努力をされていたのだと思います。2016年リオデジャネイロオリンピック、800m自由形リレーで銅メダルを獲得しました。
関連記事>>>努力すれば、どんな壁でも乗り越えられる!
寺川 綾選手
寺川綾選手は50M、100M、200Mの背泳ぎが専門です。
2001年、高校2年生の時に初めて世界水泳選手権に出場します。2002年に横浜市で行われたパンパシフィック水泳で、200m背泳ぎで2位に入り、国際大会で初めて銀メダルを獲得します。
その後、一定期間低迷しますが、2011年の上海世界水泳では50M背泳ぎで銀メダル獲得で復活します。
続いて、2012年のロンドンオリンピックでは100M背泳ぎで銅メダルを獲得、2013年のバルセロナ世界水泳では50M背泳ぎ、100M背泳ぎ双方で銅メダル、同年に卒業(競技からは引退)します。
関連記事>>>持病のぜんそくは水泳でよくなる 体も鍛えて一石二鳥 五輪メダリストらによる指導も
3-2.喘息を克服した水泳以外の競技の選手
各競技でひとりずつご紹介します。
- 岡崎 慎司選手(サッカー)
- 羽生 結弦選手(フィギュアスケート)
- 錦織 圭選手(テニス)
- 藤川 球児選手(野球)
4.まとめ
いかがだったでしょうか?
「喘息に水泳が良い」ということだけは知っていると思いますが、その理由も含めてご理解いただけると正しい知識になります。
また、プールに行かなくとも、自宅の子供プール、お風呂の冷水浴で効果があることも参考になったと思います。ひかりんの喘息発作は、ここ2年ほどは小さな症状で済んでいます。
この調子で改善していけたらと思っています。
次の記事へ>>>クループ症候群と喘息と肺炎、ひかりんの症状とその後に関して