こんにちは、ひかりんパパです。
今回は、コミュニケーション障害(以降、コミュ障と省略)とならない子育てのコツをご案内します。
「コミュニケーション能力(以降、コミュ力と省略)だけを重視して新卒採用をするので、日本の技術力が低下して国際競争力が低下した。」のような意見を時々見かけます。
本当にそうでしょうか?
今後AIが発達していく中、ビジネスの現場ではコミュ力重視の傾向はどんどん強まっていきます。なぜなら、コミュ力はAIが最も苦手とする分野だからです。AIが普及しきった社会で、人の能力が必要になる仕事は限られてきます。
ひかりんには、AI社会でも必要とされる人間であってほしいと願っています。
1.子供をコミュ障にしない教育
子供を今日あったことを聴いてください。
「聴いて」と書いたのにはもちろん意味があります。「聞く」ではなく、「聴いて」欲しいのです。聴く場所はお風呂がオススメです。
聞くは、「物音を聞く」「話し声が聞こえる」のように、音や声などを自然に耳に入ってくること。
聴くは、「音楽を聴く」「講義を聴く」「国民の声を聴く」のように、積極的に耳を傾けることを表す。
今日、学校で楽しかったこと、悲しかったことを聞きます。
子供との人間関係が構築できていれば、きっと話してくれることでしょう。小学校高学年など、ある程度大きくなってから開始することは難しいです。理想的には幼稚園生から、遅くとも小学校3年生くらいまでには取り組む必要があります。
少々面倒に思うかもしれません。
でも、この日々の積み重ねが、後ほど紹介する会話技術の不足を原因とするコミュ障の発生を防止します。
2.コミュ障の分析
コミュ障には大きく2種類存在します。
ひとつめは会話技術の不足です。この記事では「技術コミュ障」と呼びます。ふたつめは精神面の影響を受けている場合です。こちら同様に「精神コミュ障」と呼びます。それぞれ分けてご案内します。
2-1.技術コミュ障と解決方法
1対1で誰かと会話しようと思った時に、何を話せば良いかわからないのが技術コミュ障の特徴です。
似たシチュエーションでは、複数名で会話している時、話している内容が理解できず会話に加われない場合も同様です。技術コミュ障は解決に時間がかかる、または解決できない場合があります。
技術コミュ障は会話のキャッチボールができない
会話のキャッチボール、コミュ障なら考え込んでしまうキーワードです。
会話がなぜ続くのかを考えてみます。
AさんとBさんが会話しています。Aさんが何か発言した後にBさんがすべきことは、Aさんが話した内容の感想を伝える、相槌を打つ、疑問点を質問することです。このやりとりが何度も繰り返される状態を会話のキャッチボールと呼びます。
次に、AさんとCさん(コミュ障)が会話している場合を想定します。
Aさんが何か発言した後に、Cさんが黙りこくってしまいます。Aさんが話している時にCさんがすべきことは、Aさんへの感想を考えることです。
新卒が会社説明会に参加した時と似ていますね。
面白味のない話から質問をひねり出す力もコミュ力です。見方によりますがCさんは失礼な人です。Aさんから見ると、話をしっかり聴いていないのですから。この記事をご覧のあなたが、Aさんが話している最中に自分が話したいことだけを考えているとしたら、あなたは立派な技術コミュ障です。
コミュ障を自認する人は、相槌が下手、会話の間、話し方のスキル不足と言い訳したがります。
でも実際は、相手の話を傾聴できていない、または傾聴していないと認識されているのです。また、極論すれば他人に興味がないとも言えるでしょう。
参考記事>>>コトバンク 傾聴
技術コミュ障の解決方法
技術コミュ障のもうひとつの特徴は語彙力の不足です。
自分の好きなことだけには興味があって、それ以外に興味を持てないタイプです。一言で言えばオタク系です。どんな些細な出来事でもいいですから、聞き、見て、体験した時に感想を持つことをオススメします。コミュ力が高い人はこうったことを日常的に行い、情報を溜め込んでいます。結果として、話の引き出しが多く、ひとつの話題で深く話すことができます。
2-2.精神コミュ障と解決方法
緊張や焦りがある場面で普段通りの会話ができなくなる人です。
いわゆる人見知り、控えめな性格の方も同様です。精神コミュ障は対人経験を積んで行けば解決できます。特に、仲の良いメンバーや家族としっかり会話ができるのであれば、初対面の人とも同じ会話ができるくらいの自信をつければ克服できます。ただ、初対面の人と話すことは、結構なストレスがかかりますので、精神的な負担には気をつけていただければと思います。
3.まとめ、コミュニケーション能力の本質
いかがでしたでしょうか?
最後にコミュ力の本質をご案内します。
コミュ力とは「相手の気持ちになって考える」能力です。
いくつか例をあげます。
- 何かを発言する時に、相手がどのように受け取るか想像して、誤解が生まれないに話す。
- 相手から何かを言われた時に、この人はなぜこのような発言をしているか想像する。
- 返答を返すときは、相手がどのような気持ちになるか想像しながら話す。
誰かとコミュニケーションを取るときにどこまで想像できるかで、コミュ力が決まります。会話する時に相手の気持ちを想像していないコミュ障の皆さんは、「いくら想像しても相手の気持ちを100%想像できない」と言い訳したいでしょう。
ところが、自分の立場しか考えない人と、想像を巡らせる人では、コミュ力に雲泥の差がでます。
ちょっとおもしろくアドバイスすると、幽体離脱して話す相手の背後にいるイメージで話してみると良いです。その時、自分の話した言葉が相手にどのように伝わるかを考えてみてください。コミュ障の皆さんにはちょっと世界が変わって見えるかもしれません。やたら早口で斜め下を見ながら話されると話を聞く気が失せますよ。
長々書いてきましたが、「相手の気持ちになって考える」ことの難しさは少し感じていただけましたでしょうか?
コミュ力を高める行動はシンプルです。でも、理解はしても、実践がとても難しい行動です。想像して行動することは常に譲歩を強いられます。相手が攻撃してきているのに、譲歩したく無い気持ちもわかります。でも、そんなことを続けていたら、いつまで経ってもコミュ障のままです。
本気でコミュ障を治したいと思っているなら、「相手の気持ちになって考えて」行動してみてください。
素敵な人との出会いできっと世界が変わりますよ。