こんにちは、ひかりんパパです。
今回は習い事の「ピアノ」に関してご案内します。
ひかりんパパの実家には、脳梗塞で半身不随になった祖父のリハビリ用に買ったアップライトピアノがありました。また、家計的に苦しい時期だったこともあり、両親からピアノを習うことを勧められることもありません。高かったアップライトピアノをおいそれと捨てることもできず、建て替えるまでずっと実家に置かれたままでした。
ひかりんママの実家にはアップライトピアノがあります。
ひかりんママが小学生の頃にピアノを習うにあたり買い求めたピアノです。ひかりんが生まれた時に、義理の両親は引き取って欲しい気様子でしたが、ひかりんパパの反対で引き取りを拒否して現在に至ります。ピアノは一度引き取ってしまうと数十年と自宅に居座る難物になります。
また、最近ではアップライトピアノが必須ではなく。電子ピアノで自宅レッスンする子供も増えているようです
詳しくご案内していきます。
目次
1.ピアノが習い事として人気な理由
東大生では2番人気、一般家庭では4番人気のピアノ、人気の理由はどこにあるのでしょうか?
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従来、ピアノは情操教育に良いとされていました。
美しい曲を弾くことで、豊かな感性を表現力が身につくと言われています。また、安価で良質な電子ピアノの普及により、金銭的な負担が少なくなり誰もが習い易い環境が整っています。
ピアノは高級な雰囲気をまとった習い事です。
以前は女の子に人気の習い事でしたが、最近では、男の子の人気も高まっています。ピアノを習うことで、学校教育だけでは培いにくい豊かな感性や、想像力を身につけさせたいと考えている親も多いです。
2.ピアノを習うことで向上する能力
当たり前ですが、ピアノが弾けるようになります。
何かひとつでも楽器を演奏できる子供に育てたいと望む親は多く、その期待に応える習い事としてピアノは期待されています。また、ピアノは一生続けられる趣味になりますので、人生に彩りが加わります。ピアノを習うと、忍耐力、集中力、精神力が身につきます。
- 毎日コツコツと努力を積み増さねる忍耐力
- 難しい課題曲を発表会までに仕上げる集中力
- 大勢の前で演奏をやり遂げる精神力
3.習い事としてのピアノの特徴
ピアノには定期的に発表会があります。
ピアノの発表会では、自分のレベルよりも少し高い課題を選び、練習を重ねて本番を迎えます。本番当日は1人で舞台に立ち、大勢の観客の前で演奏します。これだけでも相当精神力が鍛えられます。
ピアノを習っていたひかりんママに聞きました。
ピアノの発表会は特別な体験です。発表会に向けた練習を怠けることはもちろん可能です。でも、舞台で演奏するのは私ひとり、結局自分が恥をかくだけなので、必死に練習しました。また、誰も助けてくれない舞台で、緊張しながらたったひとり演奏することも、ピアノを習っていなければ経験できない貴重な体験です。
ピアノを習わせるなら4~5歳からがオススメです。
理由はふたつあります。ひとつめは、絶対音感を身につけるには、6~7歳までに音楽の訓練が必要と言われていることです。ただ、プロのピアニストにも絶対音感を持っていない人もいますので、絶対音感にこだわりすぎない方が無難です。
ふたつめは、先生の言うことをある程度理解できて、手の骨格がしっかりするのが4~5歳と言われていることです。4歳以前は生活の中で自然と音楽に触れる環境を用意してあげることで、いざピアノを始めた時に、自ら練習に取り組む姿勢が顕著になります。
4.ピアノの勉強能力への影響
東大生の2人に1人は習っているピアノ、頭の良さや、勉強能力にどのような影響があるのでしょうか?
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4-1.ピアノを習うことで身についた力
クラウドソーシングのランサーズで集めたアンケートから、いくつか意見をご紹介いたします。
- 練習を続けることでやりきる力がついた
- 数時間連続して練習することもあったが苦にならなかった
- 毎日練習を続ける習慣がついた
- 毎日サボらず練習を続け、基礎をおろそかにしない思考が身についた、
- ピアノは練習すればするほど上手になる。欠かさず努力することで上達することを知った。
- 暗譜して弾くので、記憶力が鍛えられた
まとめると、以下のような力が身につくと考えられます。
- あきらめない力
- コツコツと継続的に取り組む力
- 集中力
- 暗記力
また、勉強能力への影響に関しても、アンケート項目を用意しており、以下の回答を得ています。
- 指の運動で脳が活性化したかもしれない
- 左右の指がそれぞれ違う動きをするので、脳トレ効果があったかも知れない。
- 左右の指を動かして調和させるには、脳が鍛えられる印象があった
- 耳で聞いた音楽をピアノで再現した時に、脳が刺激されていると感じた
「ピアノで脳が活性化する」と考える脳科学の専門家は多いです。
子供時代にピアノを習うと、左右それぞれで違う動きをすることと、楽譜を目で追いながら指を動かすと言う動作で脳を発達させる効果があるようです。残念なのは実証したデータがないことです。
4-2.ピアノと勉強の不思議な類似性
取り組む時の姿勢が似ています。
どちらも椅子に座って課題に向き合います。小さい頃から毎日ピアノに向かって練習する習慣は、そのまま勉強をする習慣につながります。ピアノの練習と勉強を日課で行う場合、やりたい方から着手することで、自然と取り組みやすくなります。
ピアノの練習では、できない箇所を集中練習します。
ピアノを練習するときは、できる箇所とできない箇所をしっかり把握します。そして、できない箇所を中心に何度も何度も繰り返し練習します。
勉強も同じです。
得意なところと苦手なところをしっかり把握します。そして、苦手なところを反復練習するのです。こういった習慣が身につくと、学校で授業を受けている際にも暗記できていない、とりあえず問題は解けるけど苦手など、できていない場所を絶えず意識して、集中的に取り組むことで苦手を克服できます。
毎日コツコツ積み上げることで上達します。
ピアノは毎日単調な練習をすることで、少しずつ難しい曲が弾けるようになります。難しい曲を弾けるようになると、ピアノが楽しくなります。同様に勉強も毎日コツコツやれば必ず成果が上がり、できるようになると勉強が楽しくなります。ピアノで毎日コツコツ練習して、上達する経験を積み上げることで、勉強面においても投げ出さず積み重ねていく原動力になります。
ピアノと勉強は集中できた時の感覚が似ています。
ピアノを練習していると、時々集中状態に入ります。3時間程度は一気に練習できるような精神状態です。こんなときは休憩で中断せず、やれるところまで続けることで好結果が期待でます。また、勉強していると「今いい感じだな」と思うタイミングがあります。集中力を高くキープできていて、理解のスピードが高い状態です。疲れ切るか、トイレに行きたくなるまで勉強を続けると程よい疲労感と充実感に満たされます。
ひかりんパパが高校生だった頃、「ノッている」と表現していました。
難問にぶつかった時の対処法も似ています。次のピアノの発表会に向けて、指示された曲が難しいと感じることは多いです。「本当にこんな曲、弾けるの?」と不安になりますが、毎日少しずつ丁寧に練習すれば必ず弾けるようになります。ピアノの先生が指示する曲は、先ほどご紹介の通り自分の実力よりもちょっと難しい曲だからです。
数学の難問も一緒です。
「難しい」と感じたら、基礎の例題からもう一度確認することです。必ず解けます。一度クリアしてしまえば、あれほど難しいと感じた問題も比較的簡単に感じることでしょう。クリアできた達成感には麻薬のような効果があって、もうちょっとレベルの高い問題に挑戦したくなるものです。
4-3.楽譜が理解力と暗記力を育てる
ピアノの腕前が一定以上になると、曲の流れを意識するようになります。
初めて演奏する曲では、ただ音符を追うだけで精一杯です。何度も練習するうちに、だんだん曲の流れが意識できるようになります。すると、音符が持つ意味を理解しながら演奏できます。結果として、理解力が鍛えられます。
理解力を今風にいうと空気を読む力でしょう。
現代文や、古文、英語の長文読解問題を解くためには、長文問題を解くだけのテクニックでなく、文章にどこまで没入できるかがポイントです。その文書で語られる内容に関して、どこまで自分のこととして咀嚼できるかは理解力にかかっています。少し横道にそれますが、有名な橋本先生(灘中・灘高)の授業では、飴を食べるシーンが出てくると実際に飴を食べさせるそうです。
参考記事>>>東大合格激増させた灘校伝説教師の授業は文庫本1冊読むだけ
ピアノの発表会では暗譜して挑むことがあります。
楽譜を全て覚えて、楽譜を見ないで演奏することを暗譜と呼びます。歴史の年号を覚えるような丸暗記ではなく、指が反射的に動くまで何度も練習を重ねることで記憶していきます。
理屈ではなく体で覚えます。
ピアノの暗譜は暗記の理想像です。しっかり理解して脳の深い部分まで染み込ませ、必要な時にスムーズに取り出す仕組みです。このような暗記法なら数年前に覚えてことも忘れることはありません。勉強の暗記も面倒くささを我慢して、何度も何度も刷り込み作業を行います。
5.習い事としてのピアノにかかる費用
習い事としてのピアノにかかる費用の目安をご案内します。
入会金:5,000円~10,000円
月会費:8,000円~12,000円(週1回、グループレッスンの場合)
教材費:10,000円(年間)
初年度に必要な費用は、111,000円~164,000円が目安です。
こちら以外に1回/半年~1年の発表会があります。
発表会にかかる費用は、子供の年齢や腕前、通っているスクールの方針によります。詳細のご案内は割愛させていただきます。
6.本気でピアノを習わせる場合に考えること
音高、音大に進ませたいと考えた場合、資金力と親の気遣いが必要になります。
6-1.必要な資金力
音楽の道に進みたいと思ったら、膨大な練習量をこなす必要があります。
スタートラインとして自宅に(アップライト)ピアノがあり、十分に練習できる環境(一戸建てor防音設備)が必要です。電子ピアノはキーのon/offだけで音が出ますから、誰が弾いても同じ音色です。また、電子ピアノのキータッチは、ピアノよりはるかに軽いです。見た目は似ていますが、電子ピアノとピアノは全く違う楽器です。親は電子ピアノでいいと思っても、教える側はそうは思いません。
ピアノ教室の先生は大抵音大卒です。音大出身の先生は、電子ピアノで練習している子供の限界をよく知っています。
6-2.必要な気遣い
子供のピアノが一定以上に上達するかは親次第です。
ある程度ピアノが上達してきたら、コンクールへの出場が視野に入ってきます。すると、「音大の先生」や「演奏家」など、ピアノの先生の人脈を通じた個別レッスンが必要になってきます。そういったレッスンは表向き無償に見えますが、見えないところで謝礼が支払われています。初回に手土産を持っていくのはもちろんのこと、レッスンのお礼、コンクール後のお礼も必要です。
ここでいっているお礼は現金のことを指しています。
お礼を現金で渡すのですから、新札を用意するのは普通のことです。また、お中元、お歳暮などの季節の贈り物も必要です。「賄賂じゃないか!」と思ったら、それはちょっと違います。お金だけが介在する習い事よりも、古い習慣が残っているのがピアノです。
師匠と弟子の関係に近いかもしれません。
贈り物は「日頃お世話になっているお礼」、感謝の気持ちを贈っているに過ぎません。郷に行っては郷に従えです。それが嫌なら、音大進学は諦めた方が得策です。少し横道にそれますが、外国から日本にやってきて、蕎麦屋でズルズル音を立てて食べる日本人に我慢できないなら、蕎麦屋に入らなければ良いのです。
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7.まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、習い事としてのピアノのポイントをご案内いたしました。
ピアノの特徴は毎日コツコツと練習するところにあります。発表会を目標に定め、その気になればいくらでもサボれる自宅練習をどこまで頑張れるか?子供自身の自律性を問う習い事です。地道に練習すれば上達しますが、勉強への波及効果を期待するのであれば、少なとも数年間は努力を続ける必要があります。
その数年間、子供が自律して取り組めるかは、日ごろのしつけにかかっています。