こんにちは、ひかりんパパです。
6月最初の日曜日、ひかりんが「全国統一小学生テスト」を受験しました。
テスト自体がかなり難しいことは事前に予想していましたが、事前課題と比較すると少し易しい印象の問題です。
きっと、事前課題で本番よりも少し難しい問題に触れさせ、テスト本番では少し楽な気持ちで解かせることを意図しているのだと思います。
関連記事>>>【2019年6月,全国統一小学生テスト.小学1年生】事前課題に取り組みました
そうはいっても、ひらがなの書き取りを行っている小学1年生には果てしなく難しく感じたことでしょう。
特別な勉強を行っていないので、全国統一小学生テストを受験させることに不安な人
目次
1.全国統一小学生テスト、小学1年生のスケジュール
テスト時間は08:50〜10:30、この間に国語30分、算数30分のテストを行います。
もちろん子供だけで受験します。その後、10:30〜11:00にテスト内容の解説、こちらは保護者も同席可能です。また、子供のテストの間、別室で中学受験に向けた保護者セミナーがありました。
こちらは後ほどご紹介します。
2.全国統一小学生テストを終えたひかりんの様子
テストを終えたひかりんは明らかに疲れた顔をしていました。
周りの男の子が10分程度でテストを終えている姿を見て、30分かけてもテストが終わらない自分と比べてショックを受けているようでした。
ひかりんとテスト内容の解説を聞きます。
講師の方が「できる方がおかしい」と言っていました。確かにその通りと思えるほどの難しさです。図形問題で推理力を問われるのはかなり厳しいですね。ちなみに、テストをすぐに終えた子供たちは、比較的裕福な地域の小学校に通う子供たちです。落ち着きの無い様子から察するに、小学校受験失敗組では?と邪推してしまいました。
3.2019年6月、小学1年生、全国統一小学生テストで出題された問題
3-1.国語の問題
比較的易しい問題
1問目
モノの名前を選ぶ問題です。
ひとつのイラストに2つの答えが提示され、正しい方に○をつける問題が5問です。「は」と「ほ」など、間違いやすい文字の組み合わせで聞いてきますが、落ち着いて取り組めば間違えることはないでしょう。
ひかりんが通う小学校では、5月が終わったこの時期にひらがなの書き取りが「さ行」までしか終わっていません。
保育園出身の子供にはちょっと辛いかもしれません。保育園に通う年長さんには小学2年生のういちゃんが書いた小冊子の情報が参考になりそうです。
関連記事>>>「しょうがっこうがだいすき/うい著」が、年長さんにオススメな理由
2問目
名詞に対応した動詞を選ぶ問題です。
日常的に小学校で聞く言葉の組み合わせですので、2問は難なく解けると思います。残りの2問はちょっと難しいです。「ごはんを よそう」「きんぎょを すくう」の組み合わせです。使う機会が限られる言葉です。
少し難しい問題
3問目
ふたつの言葉の組み合わせと同じようになる言葉を選びます
例示された問題は、「くち → しゃべる」、「みみ → ???」で???を三つの選択肢から選びます。先ほどと同様に2問は難なく解けるでしょう。残りの1問はほとんどの子供が間違えそうです。
例は「すな → ざらざら」、「こおり → ???」、選択肢は「つめたい、さらさら、つるつる」です。何も考えず「つめたい」を選んでしまいそうです。
4問目
文の一部が空欄になっていて、適切な単語を選ぶ問題です。
日常生活での経験値が高ければ正解できそうです。
- 曜日の順番(月曜→火曜→・・)と、現在過去未来の関係を聞いてきます。
- 食品が示され、その味を聞いてきます。
- 家族の関係性を聞いてきます。
かなり難しい問題
5問目
長文読解問題です。
講師の先生が「この問題は小学1年生では語彙力が足りなくて難しい」と、解説授業で説明されていました。長文を読んで回答を書くのですが、「はんのき」が重要なポイントになっています。「はんのき」が「木」であることを大多数の小学1年生は知らないと思います。大人になれば、花粉症の原因物質であること、「ゲド戦記」を読むなどして「はんのき」を習得する機会があると思います。
6問目
語彙力をストレートに5つ聞いてきます。
この中で圧倒的に難しい問題があります。「夜空に星がま??く」です。「星が瞬く」小学1年生が答えられるはずがありません。
3-2.算数の問題
比較的易しい問題
1問目
四角い箱の中に文房具のイラストがあり、その個数を数える問題です。
落ち着いて取り組めば全て正解できそうです。
2問目
足し算を少し変った形式で出題されています。
数字のカードが示され、右が空欄の場合は2をプラスした数字を書きます。左が空欄の場合は、2をマイナスした数字を書きます。2をプラスにする問題が連続して出題された後、パッと2をマイナスする問題が出題されます。ひかりんは気付かず間違ってしまいそうな問題です。
少し難しい問題
4問目
6枚の絵が並んでいます。
そこに3人の子供がいて、自分の絵の場所を指定します。
・ひとり目は端っこから数えて?枚目と指定します
・ふたり目の子供は、ひとり目の子供の絵から数えて、左に?枚目と指定します。
・さんにん目の子供は、ひとり目、ふたり目の子供の絵の間にあるとの指定です。
じっくり考えれば解けそうですが、1問目をしくじると全問不正解になりそうです。
5問目
四則演算の問題です。
答えが10になる問題には○を、10にならない問題には×をつける問題です。一桁の足し算が合計7問、そのうち3問が3つの数字の合計です。少し難しいですが、じっくり考えれば解けそうです。
難しい問題
3問目
数列が示され、空欄を埋める問題です。
ひとつ目の問いは、数字が3文字ずつ、規則性を持って並んでいます。12マスのうち、空欄は3つです。空欄が後半に並んでいるため、比較的解きやすそうです。
ふたつ目の問いは、数字が4文字ずつ規則性を持って16マス(4回循環)並んでいます。空欄は4つですが前方に集中しています。わからない問題を飛ばす習慣がないと正解は難しそうです。もちろん、ひかりんにはわからない問題を飛ばす習慣はありません。
かなり難しい問題
6問目
正方形の積み木が最大2段まで積まれています。
ひとつ目は、斜め正面と正面からの図が示され、上から見た場合の積み木の並びを聞いてきます。ちょっと難しいですが、気づきがあれば正解できそうです。
問題はふたつ目です。
斜め正面と、上から見た図が示されます。斜め正面では見えない積み木が、上から見た図には示されています。斜め正面では見えない程度に積まれた積み木の高さを正確に答える問題です。洞察力のない小学1年生にはちょっと無理すぎる気がします。
7問目
四則演算の文章問題です。
引き算、割り算がひとつずつ出題されます。割り算と言っても9÷3ですので、引き算の延長で回答できると思います。同じ問題が事前課題でも出ていました。
>>>【2019年6月,全国統一小学生テスト.小学1年生】事前課題に取り組みました
問題はみっつ目です。
高校の教科書で見たような問題です。5個のアメを3つに分けた場合のパターンが例示され、6個のアメだった場合のパターンを聞いてきます。問題用紙に全パターンを記載すればなんとかなると思いますが、きっと抜け漏れが出ると思います。
ググってみたら、「組み分け問題」というカテゴリに入るようです。
参考記事>>>組分け問題全パターン
8問目
ひとつ目の問題は、それぞれ違う柄が描かれた4種類の紙(斜線、点など、紙全体に同じ柄)があり、折り重なっています。
4枚の紙は少しずつずれて重なっており、上下関係(どちらが上か?)に関して確認できるようになっています。
その上で4枚の紙が重なっている順序を聞いてきます。講師の先生も「これは相当難しい」、「大人が難なく回答できる理由は、図形問題に関して訓練を積んでいるから」と説明がありました。その点、図形問題の訓練を積んでいない子供では、回答できないことが普通のようです。
ふたつ目の問題は更に難易度が上がります。
基本的には上記と同じ形式ですが、紙は6枚になり、紙には国旗のような図柄が書いてあります。同様に6枚の紙が重なっている順序を聞いてきます。講師の先生は「これはできる方がおかしい」と言っていました。
9問目
数の書かれた2枚のカードが5パターン示され、カードの関係性から導き出される数字が提示されます。
大人が見ればすぐに気づくと思いますが、2枚のカードの平均値が示されています。小学1年生では少数を扱いませんので、例では連続する数字の組み合わせ、整数ではない答えになる場合は、該当なしと表示されています。
ひとつ目のブロックでは、このルールに則って平均値を求める問題が2問出題されます。
ふたつ目のブロックでは2枚のうち1枚のカードの数字が隠され、平均値のカードが示され、隠されたカードの数を答えます。かなりの難易度です。平均値の特性を理解していないと回答ができないと思います。
みっつ目は更に難易度が上がります。
4枚のカードが示され、それぞれ2枚ずつセットにして平均値を求めます。さらに、平均値の2枚のカードの平均値を求めます。4枚のカードのうち、3枚(内2枚は同じ数字であると提示)が隠され、平均値のカードの内1枚も隠されています。
正解するには論理的な思考能力が必須です。
4.現在の小学生世代が大学受験を迎える時の英語環境
中学受験に向けた保護者セミナーで説明された内容の一部をご案内します。
4-1.英語力がないと大学に入れない
大学受験前に、英語のテストが2回行われ、成績は受験する大学に送られます。
大学によって取り扱いは様々ですが、好成績の受験生には加点措置を採る大学、最低限の点数をクリアしないと受験資格を与えないなど様々です。また、問われる英語力は、四つの能力(reading,hearing,writing,speaking)の全てです。
一朝一夕に身につくことではないので、早くから英語教育に取り組ませる親が増えています。
4-2.小学生のうちは習い事レベルの英語にとどめることをオススメする理由
幼い頃から英語環境に身を置くと日本語が身につかない
帰国子女に関しての実例紹介がありました。
小学校1年生から4年生まで海外で過ごし、英会話がとても上手です。会話の裏にある心情まで読み取り会話ができます。5年生になって日本に帰国、中学受験を目指しますが、国語に大きな問題を抱えています。
幼い頃、過剰に英語に触れる環境にいた場合、日本語の習得が遅れる可能性が高いことは広く知られています。
日本語環境だけで育った子供と比べると、7割程度にとどまるという説が有力です。しかしながら、日本語能力が劣ったまま大人になる可能性に関しては知られていません。この場合、母国語をベースにした深い思考ができませんので、将来にわたって苦労することが予想されます。
中学生になれば、嫌でも英語に取り組まなければならない環境になる
中学校に入学した時に英会話を経験していれば、英語アレルギーになることがなく、英語学習のスタートがスムーズに切れます。
関連記事>>>英会話の習い事、親は話せないけれど、子供には英語ペラペラになってほしい
4-3.テストの結果に関して
小学4年生の春までは「テスト結果で叱るな」と指導されました。
テスト結果の活かし方が子供の中で理解できてから叱ります。この時期は4年生の春と言われ、これを3年生に前倒すことが中学受験の第一歩です。
5.まとめ
いかがだったでしょうか?
全国統一小学生テストはかなりの難易度です。
講師の先生からは「本格的な試験、30分を2コマ、学校とは違う緊張した環境で相当疲労している」ので労ってくださいとのことでした。
帰り道、テストを頑張ったひかりんにおやつを買ってあげました。
もちろんママには内緒です。
全国統一小学生テストの結果返却は約2週間後です。どんな結果だったかは、こちらでご紹介しますね。